そして、ゴン太との別れ。
クリスマスの朝、
ゴン太は小屋から出てくることなく、ズムさんが口元にごはんを運んであげても食べませんでした。
ゴン太が何とか小屋から出てくると、
後ろ足がほとんど機能せず、
そんなカラダでも悲痛な叫び声をあげながらサークルの中を
動いては
倒れ
悲痛な声をあげるのです。
サークルの中には、嘔吐した形跡もあり、前日食べた大好きなお芋ももどしてありました。
みるみるうちに容態は悪化しているのに、動いては
倒れ、動いては倒れて…叫ぶ
眼球も動きがかすかな様子でした。
大きなスチール箱にいれて、毛布でくるみ、日向で撫でて傍にいました。
えらくてたまらなくて、じっとしていられないようで
わたしの手をぐぐっと噛みました。
病院に行くとやはり即入院。
下半身には麻痺がだいぶ出てきていて、首のヘルニアだけでなく腰のほうにも何らかの病気が出てきていている、脊髄軟化症だとしてもこんなに急激に進行することはない…とのことでした
お預かりします、と言われ
お願いしますと、退室したけれど
何か気になり
閉まる診察室のドア越しに見た姿が最期になってしまいました
夕方、動物病院からの電話で
吐血と血便があり、高濃度の酸素をしていると。
衰弱も激しく、検査も無理で
もしかしたら…このまま…、ということも、と。
そんな状態でもはい回っている、と。
涙が止まりませんでしたが、先生に託すよりほかすべはなかった…
そして翌朝
再び動物病院からの電話、
ゴン太ちゃんてすが、残念ながら息を引き取りまして…
迎えに来て下さい、とのことでした
診察台にまっ白なタオルの上に、まっ白なタオルをかけられて
小さな淡い色の花束とともに
ゴン太はいました。。。
タオルの中のゴン太は、口から少しだけまだ血を流していたけれど
でも、洗い立てのふわふわの毛並みでした。